野良着(農作業着)について【ヤッケ編】

ダンスをしながら農作業をしたくなるヤッケ 

 

 

ヤッケのおはなし

屋外で農作業をしていると、ブルッとくることがある。
小用を足したあとではなく、風邪を引いたわけでもない。

風が冷たいのである。

いくら体を動かしているととはいえ、屋外にいて風にあたれば体は冷える(晩秋~初春)。
防寒具を身につけていなければ、ブルっとくるのは当然である。

農業を始めて間もない頃、私はまんまと風の洗礼を浴びた。
体を動かしているのだから、寒さなんて関係ないはず…と思っていたが、
農作業は案外体を動かさない。
ちょこっと動いては止まって作業するの繰り返しで、思いのほか体が冷える。
畑の周囲には何も遮るものがなかったので、ダイレクトに風が体にあたり、余計に冷える。
スポーツ感覚で薄着でいた私は、ブルブルと体を震わせながら、こう思ったのである。

 

(そうだ、ヤッケを買おう!)

 

「ヤッケ」

見慣れない言葉に感じる人がいるかもしれない。
誤字?と思う人もいるかもしれない。
だが、間違いなくそれは「ヤッケ」なのである。

魚の名称ではなく(ホッケ)、
妙法蓮華経の略称でもない(法華)。
東京No1ソウルセットのボーカルでもなければ(BIKKE)、
小さなバイキングでもない(これもビッケ)。

「ヤッケ」だ。

さらに誤解のないように付け加えると、以下のものでもない。

私がこの仕事を始めた〇〇〇〇は…(きっかけ)
でもさー、それには理由があってぇー(いいわけ)
お茶はお茶でも毛のあるお茶がいいな(おちゃけ…おさけ)
英語ではフィアンセという(許嫁)
お酒を飲んだ後にはやっぱりこれ(お茶漬け)

そして、最後に断っておくが、これからするのは「ヤッケ」のおはなしであって、「ヤッツケ」なおはなしではない。

 

ヤッケの語源はドイツ語のJacke(ヤッケ)。
英語で言うところのJacketにあたる。

要するに上衣なのだが、現在の日本ではウィンドブレーカーと同義で使われることが多く、
素材は大抵薄いナイロン生地。
カッパほどの防水性はないが、軽く撥水性はある。

それでいて、風を通さないからで農作業にはもってこいの一品である。

当時、ワークマンのテレビCMで「ACTIVEナイロンヤッケ」なるものが宣伝されていた。
そのCMでは、キミドリのヤッケを着てダンサーが激しく踊っている。
初見ではどこぞの有名なスポーツブランドのCMかと思うほどにカッコイイ出来栄えで、ワークマンのCMとわかった時には衝撃を受けた。

そして、CMだけではなく、ヤッケ自体もまるでアウトドアウェアのようで(いや、アウトドアウェアなんだが)カッコイイ。
野良着やヤッケというと、あまりオシャレなイメージは持てないのだが、そのイメージを覆すファッショナブルなデザインとCMが印象的であった。

CMを見て、私はたまらなくACTIVEナイロンヤッケが欲しくなり、ワークマンに駆け込みCMと同じグリーンのヤッケを買った。
農業初心者の私は、新しい野良着を買う度にワクワクした。
それが、気に入ったデザインだと尚のことである。

早速購入したヤッケを着て農作業をしてみる。
すると、今までノロマであった農作業が、踊るように軽やかに、スピーディにできるように……はならなかったが、
オシャレな野良着を着たことで心だけは踊っていた。

ACTIVEナイロンヤッケ商品詳細

WEBでも購入できます。

商品番号:NY-004
色 :グリーン、ブラック
素材:ナイロン100%(はっ水加工 ※防水ではない)
料金:580円(税別)

アクティブカットのため、脇が突っ張らず、腕上げがスムーズに。
価格もリーズナブルなため、汚れ等も気にせずガンガン着ることができる。

野良着にも使える! ワークマン

野良着を買うお店というと、ホームセンターが真っ先に思い浮かぶ。
値段が安い割に、最低限の機能は付いているのでオススメではある。

だが、いつもよりちょっと良いのを着たい! オシャレをしたい!という場合は、ワークマンがオススメだ。

野良仕事だけではなく、他の作業でも使える本格派の装備が手に入る。
しかも、全国に約800店舗展開しているため、いろんな場所にあるので便利だ。

さらに、ネットでの購入も可能。
家から出るのが億劫な時は、PCから注文してしまおう。