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SUNDAY MARKET @Central Park Cafe

コト
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セントラルパークカフェのサンデーマーケットに行ってきた(2025/5/18)

☆ 水戸市・セントラルパークカフェ

“飲食・音楽・英語” 3要素がコンセプトのNYスタイル・コミュニティーカフェレストラン。モチーフはニューヨークの「セントラルパーク」。飲食だけではなく、音楽や英会話を楽しみに人々が集う場所となっている。2025年で10周年。看板メニューはN.Yチーズケーキ。生麺を使用した日替わりパスタも人気。

営業時間 11:00~17 : 00 (L.O.16:00)
※18 : 00~21:00ディナータイム完全予約制
日曜・祝日定休。クレジットカードの利用可。
2ヵ月に1度の日曜日にSUNDAY MARKETを開催している。

 

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☆ サンデーマーケット

水戸の双葉台という住宅街の隅っこ、正覚院という寺のすぐ近くに、黒くてこじゃれた建屋が一軒。

ここはCPC(CentralPark Cafe=セントラルパークカフェ)というカフェ屋さんで、平日昼間はランチに、または、コーヒーを飲みにとお客さんがひっきりなしにやってくる。

毎週日曜は店が休みなものだから、平日の賑やかさも減るのだが、2ヵ月に一度の日曜は、このカフェでちょっとした市場が開かれて、ちょっとした賑わいを見せている。

SUNDAY MARKET(サンデーマーケット)という、そのままの名前が付いたその市は、店主の小黒さんと縁もゆかりもある方々が集まって、こじんまりと、朗らかな時間が過ごせる場所になっているそうな。

と、いうわけで、行ってきたのがセントラルパークカフェ(以下、CPCに統一)のサンデーマーケット。CPCには他の取材で何度か行ったことがあって、小黒さんとも何度かお会いしたことがあったので、少しばかり気を利かせて、少し遠くのコインパーキングに車を停めて歩いていく。

と、いうのも、CPCの駐車場はそれほど狭くはないが、さほど広くもない。10台くらいが停められるか停められないかといったところ。私なんぞがそのうちの1台分のスペースを占領してしまうのは恐れ多い、と思ったわけで。

歩いていると、店のある方から出ていく車があれば、入っていく車もある。

「お客さんが一人出て行くと、ちょうどよい具合に次のお客さんが入れ替わりで入ってくるんですよ」

店に着くと小黒さんがそんな風に言っていた。ロスがなくお客さんが入ってくるなんて、お店側にとってみればうれしい限りだろう。そんな風にうまく回るのは、きっと私が幸運を運んできたからに違いない……いや、小黒さんの日ごろの行いがいいんだろうな。

この日のサンデーマーケットでは、CPCの店内に4つのお店が出店していた。

水戸市で農業を営む「ワラスファームさん……化学肥料や農薬を使わずに野菜を栽培!農園主はアメリカ人のマークさん。

 

・同じく水戸市のこだわりパン屋「veziziさん……国産小麦と白神こだま酵母、農薬を使わずに育てた野菜を使ったパンと焼き菓子のお店。

 

・こちらも水戸市にある猫雑貨店の「Mya-zukiさん……猫を題材とした雑貨を扱うお店。

 

・最後は笠間市を拠点に保護猫活動をしている「茨城桜ねこの会……望まれない命が増えないよう、獣医さん、ボランティアさん、地域行政、住民の方達と共に協力仕合い野良猫対策活動をすすめている。

という、なかなか個性的な面々である。

この日は4店舗の出店だったが、日によって出店数は変わるし、出店者も変わる。季節によってはイチゴ農家が出店したり、ブリザーブドフラワーの講座をしたり、と様々だ。

「私が普段お付き合いしている人たちをお客さんたちに紹介したいと思いまして」

と物腰のやわらかい小黒さんが、やわらかに言う。

各店主はマーケットに来たお客さんとそれぞれ話し込んでいる。その光景を見て、なんかいいな、こういうの。と思う。

日曜の朝、オシャレなカフェで、こだわりの出店者と会話する人々。

この空間だけ、水戸じゃない場所、日本でもない場所、どこか遠くの国の街に入れ替わってしまったのではないか。でもこれは水戸のとあるカフェで実際に行われている光景で、水戸にもこんな素敵な日曜の朝を過ごす人々がいるなんて。私が過ごしている日曜の朝とは偉い違いである。

そんな素敵な日曜の朝にノイズのように入り混じった私は、会話が途切れたタイミングを狙って「写真いいですか?」と言って写真を撮り歩く。ワラスファームのマークさんに「いいカメラですね」と声をかけられたのをきっかけに、私も素敵な日曜の朝の仲間入りをしようと出店者との会話を試みた。

「いやいや、これはそんなにいいカメラじゃなくて……」

と中古で購入したCanonのEos8000Dをなでる。EosKissよりちょっといいくらいのグレードだし、古いカメラなので実際に「いいカメラ」ではない上に、最近レンズに丸い傷が入ってしまい、「絞り」を開いてしまうと、丸い傷が白い輪っかになって写真に写り込んでしまうので、誤魔化しながら使っている(ちなみにこの記事のマークさんの写真の中央にもうっすらと写っている)。

「私はNikonを使ってます」とマークさん。

「星を撮っているんです。トテモキレイネ」

と言って、撮影した写真を見せてくれた。それは土星の写真だった。星のまわりの輪っかまでくっきり写っていた。私の「写ってしまう輪っか」とは大違いであったが、マークさんと会話をすることで素敵な日曜の朝を過ごす人々の「輪」の中には入れた気がして、大変満足した。

 

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☆ 老人と猫

「猫はお好きですか?」

4店舗中2店が猫関連のお店で、小黒さんの家でも猫を飼っているということで、この日この質問を3度された(小黒さんの奥さんと茨城桜ねこの会の人、Mya₋zukiの人)。

「かわいいですよね」

犬の方が好きだけれど、と正直に答えることができたのは、3回された質問のうちに1回だけ(Mya-zukiさんに対して)。オトナな私は、空気を読んで「犬派だ、私は」と答えるのを憚った訳である(じゃあ、3回すべて憚れよ)。

「にゃあ、にゃあ」

と先ほどから私を呼ぶ猫がいた。

桜ねこの会の人が連れて来ていた保護猫のうちの一匹、白い猫だった。

「さっきから僕の方を見ているんですよね、あの猫」

私は猫のラブコールを瞬時に察知した。

「みなさん、そう思って猫を引き取っちゃうみたいですよ」

と小黒さんの奥さん。

「ああ、わかります。あんなかわいらしい顔でにゃあにゃあ鳴かれた日には」

「にゃあ」

「あ、また呼んでいる。行かなくちゃ」

私は白猫のところに向かった。

「かわいいですね。一枚いいですか?」

とカメラのレンズを白猫に向ける。もちろん、猫に断ったのではなく、近くにいたねこの会の人に断った。

「どうぞ。猫はお好きですか?」

それが、この日3回目の「猫はお好きですか?」だった。

「かわいいですよね」

そう答えた。

白猫は、かわいらしい顔と目をしてこっちを見ている。

(間違いなくこの猫に好かれちまったな)と確信した。

すると、白猫はぷいっとお尻をこっちに向けた。

お尻のあたりに毛のないところがある。ねこの会の人が、そこに薬のようなものを塗り出した。

「どうしたんですか?それ」

「ストレスですかね。保護される前にひどい目にあったようで」

「……かわいそうですね。ところで、保護猫ってけっこういるんですか?」

「そうですね、お年寄りの方が野良猫に餌をやったりするとどうしても増えちゃうんですよね」

うちの母を思い出した。うちの母も、以前に野良猫に餌をやっていた。

「飼うつもりがないなら餌をやるのはやめなよ」

私がそう制しても、

「これは猫にやっているんじゃないの、スズメにやっているの」

と言って取り合わない。

そのあたりの経緯をねこの会の人に話すと、

「餌をやるなら手術(去勢?)しないとダメって言っても、お年寄りは餌をあげちゃうんですよね」

ねこの会の人が言う。

「わかります。なんで言うことを聞かないんですかね、年寄って」

いつの間にか、保護猫の話が老人介護の話になってしまった。

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