東海十二景の久慈川河口緑波でビーチコーミング(2026/4/26)
先人たちが残した記録(ブログ)を辿り、茨城県日立市と東海村の境にある「久慈川河口緑波(くじがわかこうりょくは)」にやってきた。ここで、シーグラスが採れるという。
「ちょっと見てきてよ」
到着するなり、乗り気でない妻が指図する。
「はいはい」
妻の機嫌を損ねてはいかん。私は従順な夫を演じて、独り、車から降りた。
———-
「なんで今さらビーチコーミング?」
久慈川河口緑波に向かう車中で、妻が不審に思って聞いてきた。
2年ほど前は、妻が「貝殻を拾いに行きたい」というから茨城県内の海に連れていき、ビーチコーミングに励んだものだ。当初は「ビーチコーミング」という言葉があることすら知らずに。だが、それから妻がすっかりビーチコに飽きてしまい、浜辺から足が遠のいていた。
「まぁ、たまにはいいかな、と思って」
と本音を濁した返答をしたが、すぐに本音を言わなかったことを気持ち悪く思い、
「実は、うちのブログで一番見られているのがビーチコーミングの記事なんだよ」
と真実を告げる。
実際にこのブログのPVはビーチコーミングの記事が半数近くを占める。石にも貝にも詳しくない私が書いた記事なんだけれど。
「あ、そう」
ブログのことなど興味がない妻は、素っ気ない返事をした。もちろん、このブログに散々自分のことが書かれているなんて、妻は知らない。
———-
久慈川河口緑波の看板があるあたり…公衆トイレ(この日は使用禁止だった)があるあたりに車を停めた私は、海のほうへ向かって歩く。
すると。


目の前に広がる景色に驚いた。まず、太平洋と豊岡海岸の砂浜が広がり、南に東海第二原発が「でん」とそびえ、北には東京ガス日立LNG基地が「ででん」とそびえる。自然と人工物(しかもとても機械的な)の組み合わせは、ちょっと異様でいて気味が悪いのだが、それはサルバドール・ダリの絵画を観るような感じがしなくもない。
ガスタンクがあるほうの河口付近の砂浜では、釣りをしている人が何人もいた。反対側の豊岡海岸の砂浜では、デイキャンプをする人、サーフィンをする人の姿があった。まるでどこかのプライベート・ビーチ。人はそれほど多くない。
これは。
ガスタンクと原発、そして、海と砂浜が混ざり合った、異質で自然な風景に思わずシャッターを何度も切った。
ブログのネタとして、このロケーションはじゅうぶんすぎる素材。さらにこの場所でシーグラスがざっくり採れようものならば、我がブログは世のビーチコブログの頂点に立つに違いない。
そんな風に思えてしまうほどの風景だった。
さて、風景は良いとして。
問題はビーチコーミングの成果なんだが。
豊岡海岸側へは、砂浜の間際まで車が乗り入れができた。道は整ってはいないので、ぐぉんぐぉんと車を揺らして進み、長男が車の屋根に頭をぶつけ「いてっ!」と叫ぶ。

先人の教え通り、なるべく南の方まで歩いた。先ほどよりも東海第二原発が近くに見えた。高い波が何度も消波ブロックを打ちつける。波との距離が近く、少々怖い。
潮見表など確認してこなかったから、その時が干潮なのか満潮なのか何なのか、わからずに来てしまった。ならばスマホで調べればいいのだが、めんどくさがってそれもしなかった。後で調べたら、ばっちり満潮時刻に重なっていた。おお、怖い。
「寒い(海風が)。怖い(高い波が)」
ビーチコ・スポットについても何も探そうとしない妻。
きれいなシーグラスが採れるとわかれば、少しはやる気が出るだろうと私と長男で消波ブロック付近を探すが……採れたのはわずかばかり。貝殻は大きなものがたくさん転がっていたが、妻の好みは小さくてかわいらしい貝殻だから、これも妻のおメガネには叶わない。


「違う場所に行こうか」
ざぱんざぱんと打ち寄せる波に私も怖くなり、妻に尋ねる。
「何かここにはなさそう。もっと簡単に採れるところがいい」
妻の言葉に、(わかっていないなぁ)と思う。
シーグラス探しは、簡単じゃないから面白いのに。
同様に、ブログのPV稼ぎも、妻の機嫌取りも、簡単じゃないから面白い(のか?)。
週末は、茨城体験。
パラグライダーで空を舞い、カヌーで川を下り、海でサーフィンしてバーベキュー。陶芸体験で手ひねりしたり、農園で収穫したり、温泉入ったり、うまいもん食べたり。などなど。休日は、茨城を「体験」しよう!
▼恋人と友人と家族と。茨城の自然を体験するなら、こちらをクリック▼
ビーチコーミングに行く前に読んでおきたい本(行ったあとでもいいけれど)
大きなシーグラス見つけた時の嬉しさっていったら、そりゃあもう。
▼その貝殻がなんて名前か知りたくない?▼
