高萩さんと八百屋cafeツチノコさんに行く(2019/5/5)
今月の高萩さん
こんにちは~とゆるく挨拶をしながら作業場に行くと、高萩さんがアスパラの選別をしていました。
いろいろなアスパラガスが選別機の上をガタンゴトンと揺られながら運ばれていきます。
太いアスパラ、細いアスパラ、中くらいのアスパラ。
機械でそれぞれのサイズごとに分けられて、明日の出荷を冷蔵庫の中で待つことになります。
「4月は暖かかったせいか、アスパラの収量が多くて。夜まで作業をすることもありました」
残業嫌いの高萩さんが、夜中まで仕事をするくらいだから、4月はよほど忙しかったようです。
高萩さんの春のアスパラガスは、終盤戦を迎えています。
5棟あるアスパラガス・ハウスのうち、1棟はすでに春の収穫を終えて、「立茎(りっけい)」という段階に進んでいました。
立茎というのは、貯蔵根の養分を使い果たす前に新しい茎を地上に出させて、夏の収穫のための養分を蓄積させるというものです。
今後、高萩さんちのアスパラガス・ハウスは春の収穫を順に終えて、この立茎を始めていき、夏を迎えると(7月)また収穫が始まって、9月いっぱいまでアスパラガスを収穫していきます。
さて、レンコンの方はというと、なんと先週まで収穫ができていたとのこと。
今後は種バスを植えるなどし、こちらも年末の収穫に向けての準備が始まります。
今年のゴールデンウィークは、10連休の会社が多かったようで、かくいう私もその恩恵を授かってのんびり・ぐうたらと過ごしておりましたが、
かたや農家さんたちは大忙しの季節…。
それはもちろん高萩さんだけではなく、世間の農家さんたちも秋の収穫に向けての準備などで大忙し。
そんな最中に取材を引き受けてくれ、ブログにネタを提供し続けてくれている高萩さんには感謝の言葉しか見つかりません!
さらに!本日は高萩さんにランチまでご馳走になってしまい…「神様、高萩様」と崇めたいくらいであります。
八百屋cafeツチノコさんとサンキュウ農園さん
というわけで、高萩さんとオシャレなカフェでランチをしてきました(ハート)。
連れて行ってもらったお店は、高萩さんが住んでいる城里町にある「八百屋cafeツチノコ」さん。
小林さんご夫婦で営んでいるカフェなんですが、普段はサンキュウ農園という名前で農業もしています。
サンキュウ農園では、自然環境や人体への安全を配慮し、農薬や化学肥料を使わない野菜を2007年から作り続けている有機農家さんです。
こちらで作られた野菜は、当然cafeツチノコで食材として利用されたり、販売していたりします。
「土にも健康でいてもらうことが大事」とホームページで書かれている通り、土づくりについて相当研究されているようです。
(まだ未取材なので、詳しいことはわかりませんが…今度正式に取材依頼を出してみます!)
そのようにして作られた野菜の味は…なるほど! ランチで出されたサラダのおいしいことと言ったら!
(ドレッシングもおいしい!)
メインのカレーには大根が入っていて、これまた美味。
カレーに大根て!
最初はジャガイモと思ってパクついたのですが、意外なマッチングの成立に驚きです。
店内はとてもかわいらしく装飾されていて、私好みの本やお子様向けの絵本、野菜の本なども置いてありました。
手塚治虫の「アドルフに告ぐ」を思わず手に取りそうになりましたが、高萩さんと一緒に来ているのを思い出して、ぐっと我慢。
音楽もオシャレ(ジャンルはお店の人に聞いて!)で、落ち着いた雰囲気で、とても素敵な空間です。
私たちが訪れた時も、子連れの奥様、老夫婦、野菜だけを買いに来た方、といろいろな方が来店していて、老若男女問わず、地域の人々に親しまれているようでした。
気になった方は、下記より詳細をご覧ください!(そして食べに行ってください!)
サンキュウ農園ホームページ
八百屋cafeツチノコ Twitter
今月のお手伝い
ツチノコさんでおいしいランチをいただいた後、高萩さんの畑に帰ってきました。
「今日は重労働が待っていますので」
ごはんを奢ってくれると言ったあとの高萩さんの言葉を思い出し、ちょっと寒気が。
重労働でも何でもやりまっせ!と意気込んでいましたが、いざこれからやるとなると「重労働」という言葉が怖くなってきました。
さて、重労働とは一体…?!
「田んぼの畔作り(補修)です」
高萩さんはニコヤカに言いましたが、内容を聞くと(ああ、これ、やったことある。確かに重労働だ!)というものでした。
田んぼと田んぼの境界にある畔道。
ここに田んぼの中の泥や土をスコップで掘り起して乗せ、補強していくというものです。
言葉にすると簡単そうですが、これがかなりの重労働!
私はレンコン農家に勤めていた時にやったことがあって、この作業を任ぜられると「うへー」となっていた苦い思い出がよみがえりました。
で、久々にやってみたのですが……。
作業開始して数分で腰がイタイ!
そして、痛めた腰をかばって無理するものだから、体のあちこちもイタイ!
という具合で、まったく使い物にならず。
高萩さんも同じ仕事をしていたのですが、作業量は高萩さんの1/3程度しかできませんでした。
(ああ、何というヘタレっぷり。未経験ならばまだしも…)
しかも、それだけではなく、とてつもなく服が汚れました。
長靴やズボンの下の方が汚れるなら、まぁ、わかるのですが、作業を終えた時には袖やら胸のあたりやら、顔やらが泥で真っ黒。
この日着て行ったツナギは黒の無地だったのですが、それが迷彩柄のように様変わり。
(思わず、高萩さんに写真を撮ってもらいたくなるくらい汚れました…)
かたや、私よりも作業をこなしていた高萩さんは、小奇麗なまま。
やはりプロは違うぜ…と実感するとともに、「私は農作業が下手だった」ことを思い出しました。
私も過去に農家や農業法人で働いていましたが、どうにも農作業が下手だったんです。
作業が速い・遅いの問題だけではなく、必要以上に「汚れる」んです。
今回のように、農家の人と同じ作業をしていても、私だけ体全体真っ黒に汚れている、ということが過去にも多々ありました。
単なる馴れの問題かもしれないし、私の図体が必要以上に大きいからかもしれないですが、とにかく人よりも服が汚れたんですよね。
その時に、(ああ、自分は農作業が下手なんだな)と思ったのです。
思い起こせば、小学生時代の芋ほり(何か、そういうのがあった)の時も、無駄に服を汚して先生に怒られたことがあったなぁ……。
それはさておき。
この日に作業した田んぼには、今後マコモが植えられるそうです。
まとも(マコモ)に作業ができなかったのは、きっとマコモのせい……。