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笠間散歩(笠間稲荷神社へ初詣へ行く)

コト
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JR水戸線・笠間駅から笠間稲荷神社まで散歩と初詣(2022/1/1)

JR水戸線・笠間駅の駅舎

今年の初詣は、笠間稲荷神社へ行くと決めていた。だが、車で行くとなると混雑していて駐車場の空きを探すのがとても億劫だ。職場のBOSSにそのことを話すと「電車で行けばいいじゃん」と言われた。

電車か、その手があったか!となり、電車で行くことに決めた。

笠間稲荷神社はJR水戸線の笠間駅が最寄り駅となる。グーグルマップで調べてみると、駅から徒歩19分(1.5㎞)と表示されていたので歩けない距離ではない。いつもの「上野行き(常磐線)」ではなく「小山行き(水戸線)」の電車に乗り込み、笠間へと向かった。

笠間駅で下車すると、駅前の広場に笠間稲荷神社と書かれた大きな看板があって、その看板が示す矢印の方向にまっすぐに歩いた。2022年元旦の笠間市の最低気温は-6℃で、私たちが歩き出した午前10時ごろも北風が強く吹いていて相当寒かった。朝早くの時間帯は車もそれほど混雑している様子がなく、これならば車で来ればよかった、と思いはしたが家族に提案したのは自分だったので漏らすことはなかった。

笠間の稲荷神社は三大稲荷のひとつとされていて、毎年正月になると大勢の参拝客でにぎわう。例年だと3が日で約81万人が初詣にやってくるとか。笠間稲荷は「菊まつり」でも有名で、初詣の時と同じくらいの人出があるという。

笠間といえば、笠間焼が有名だ。江戸時代中期に信楽から笠間に伝わったこの伝統工芸品は、今なお大勢の人を魅了してやまない。笠間市には他に日動美術館もあり、芸術の町として名をはせる一方で、栗などの農産物も豊富にあり、小さいながらも独特で魅力的な町となっている。もし、茨城県内で移住するなら……笠間か城里がいいな、と秘かに想いを寄せる町である。

笠間稲荷神社の参道

しばらく歩くと、参道に着いた。出店が道の両脇に並び、参拝客も大勢いた。昨日、職場の忘年会でひたちなか市に行ったが、どの店も大勢の客がいた。コロナはこのまま収束するのか否か、オミクロン株とやらが少しずつ増えだしたが……。神のみぞ知る。

たこやき、ジャガバタ、焼きそば、豚玉……。
魅力的な名前がずらりと並ぶ。先ほど雑煮を食べてきたばかりなのに、それらの名を掲げた出店を見ると、食欲がわいてしまう。いかんいかん、先に参拝を済ませないと、これからもっと混み合うぞ。
と、戒めて先を急ぐ。

鳥居には既に大勢の参拝客が列を作って並んでいた。並ぶのも待つのもキライだけれど、ここでそれをしなければ何をしに笠間に来たかわからなくなってしまうので、仕方がないから並ぶことにした。

10分、いや20分ほどだろうか、それくらい並んで待っていると、いよいよ次は私たちの番になった。
賽銭(100円)も願い事(宝くじの1等が当たりますように)も準備万端。されど、前に並んでいた若いカップルの参拝がなかなか終わらない。私たちと同列に並んでいた人やその後ろに並んでいる人たちが、参拝を終えて去っていく。

おい、いつまでお願いしとんねん!

関西弁でそのように言って、後ろから頭にチョップを浴びせたくなったが、そこはオトナな私であるから、そんなことは思うだけで実行に移しはしない(当然だが。いや本当にオトナならそんなことを思いもしないのだろうな)。

ちょっとだけイラっとしてしまったが、その後すぐにカップルも参拝を終えて、私たちの番がくる。先のカップルのせいで、後ろが詰まっている(どのみち詰まっていたが)。これは、その分を私たちで取り戻さねばならん(いらん義務感)。ささっと参拝を済ませ、カップルとは違うオトナな対応を見せた(願い事するのを忘れた)。

参拝を終えると、出店に向かった(引こうと思っていたおみくじをするのも忘れた)。子どもたちがフライドポテトを食べたいと言う(好物である)。このポテト屋が、えらく手際が良くてポテト一つ手にするのに30分以上並んだ(嫌味である)。私も念願の豚玉を買い食いし、ちょっと機嫌が戻る(子どもか)。

それから、今度は来た道と違うルートで駅まで歩く(国道沿い)。寒い寒いと言いながら、ようやっと笠間駅に辿りつき、時刻表を見ると次の電車まで40分待ち(また待つのか)。

おみくじは引けなかったが、引いたらきっとこう書いてあっただろう。

忍耐が大事。