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【水戸】八百屋 兎にぶらり行ってきた【八百屋】

コト
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知る人ぞ知る、厳選野菜を売る水戸の八百屋・兎

 

有機・無農薬・自然栽培の野菜をメインに販売

茨城県の県庁所在地・水戸市。
水戸の歓楽街といえば、大工町である。
大工町は居酒屋やスナックなどが建ち並ぶ、いわゆる「夜の街」であるが、その片隅に八百屋があるとは、水戸市在住の私でも知らなかった。

その八百屋を訪れたのは、仕事で大工町のはずれを歩いていた時のことである。
大昔からあるような木造のビルに、洒落た看板が掲げられているお店を見つけた。

一見すると、雑貨屋さんのような店構え。
屋号はどうやら「兎(うさぎ)」であるらしく、シックな外観と違ってファンシーな名前であるが、これまた雑貨屋のようである。
しかし、看板には「有機野菜 手づくり食品」の文字が。

店内に入ってみるとそこに置かれているのは野菜などの食料品のみ。
普通の八百屋と違って、兎に置かれている野菜はどれもキレイに袋詰めされていて、ちょっと値段も高価である。
それもそのはず、これらの野菜は有機・無農薬・自然栽培のいずれかで栽培されたものなのだ(一部減農薬あり)。

しかも、兎の野菜は”ただの”有機・無農薬野菜ではないという。

「お店に置く野菜は、必ず一度味見をしています」

と、兎の店主。

兎に置かれている野菜は、どれもこれも店主が惚れ込んだ野菜ばかりなのだ。
八百屋店主の舌のお墨付き野菜なのだから、買う方も安心である。

また、店主は野菜の味だけではなく、その野菜を作る農家についても詳しい。
例えば、このトマトを作った農家は、どういう農法で作っていて、どういう人柄で……なんてことまで教えてくれる。
店主に聞けば、作り手の顔まで浮かんできてしまう。
購入者にとってみれば、買う野菜の栽培方法や人柄まで知ることができるのは、他にはないメリットといえよう。

 

「この店に置かれている野菜は、どれも安心・安全でおいしい。食べると身体が喜ぶような、そんな野菜ばかりです。有機・無農薬・自然栽培で作られた野菜は、値段もスーパーなどの野菜と比べて高価ですが、高価なのにはそれなりの理由があるんです。現状だと購入層が限られていますが、もっと一般の方にも食べてほしいですね」

 

兎の店主は野菜について熱い想いを語ってくれた。

仕事の合間に立ち寄ったにも関わらず、店主と小一時間おしゃべりをしてしまったのは、ここだけの話である。

 

他にもいろいろ。八百屋・兎の楽しみ方

野菜や果物の他にも、遠方(遠くは海外も!)から取り寄せた無添加の調味料、はちみつ、平飼いの卵などを販売している。

店の奥には貸しスペースがある。
貸しスペースは1日1,000円とかなり安い。
料理教室や講習会、カイロプラクティックなどに利用されている。

年に1度イベントも開催している。
今年は7月7日に「小さなマルシェ」を開催予定。

 

お店についての詳細

八百屋 兎
所在地 水戸市大工町3-4-29
電話番号 029-228-2339
営業時間 11:00~19:00
定休日 日曜・祝日
取扱い品 
・有機栽培、無農薬、自然栽培の野菜
・平飼いの卵
・無添加の調味料
・その他おいしいものいろいろ
※日によっては、パンやおにぎり、お惣菜もあります。

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取材後記

有機、無農薬、自然栽培などに取り組んでいる農家は、アーティストに極めて近い存在ではないかと思った。

単価は良くても数が作れない、農協のように一括して卸せる売り先がない、そのようなわけだから大幅な収益を上げるのが難しいと聞く。

それでも彼らは、もしくは彼女たちはその農法にこだわりを持って、野菜を作り続ける。
その姿勢と経営的な難しさから、画家や音楽家などの芸術家を連想したのだ。

そして、兎という名の八百屋に入り、店主と話しているうちに、その考えは案外的外れではないかもしれない思った。

兎では有機・無農薬・自然栽培をしている農家を応援し、その野菜を売っている。
いわば、支援者である。
欧米のアーティストには、支援者がつきものという話を聞いたことがある。
この点からも、有機・無農薬・自然栽培の農家たちがアーティストに近いといえる。

有機、無農薬、自然栽培といった農法の価値をきちんと理解すれば、きっと誰だって応援したくなるはず。

それはそんなに難しいことではない。

だからといって、強制することでもない。

ただ、彼らがもっと豊かに暮らせて、持続できる程度には応援すべきである。

そうしないと、彼らは別の居場所を探し出し、この場所から旅立ってしまうかもしれない。

そうなってからでは遅いから、今はちょっとだけ強制というか、お願いをさせていただくとする。

兎に行って、野菜を買ってください、と。

 

2019年5月 らくご舎