低山登山に愛用しているリュックサック karrimor(カリマー)spike20
ユニオンジャックに憧れて
karrimor(カリマー)のリュックサック・spike20を使い続けて、10年以上になる。用途は専ら山登りで、20Lという容量は低山を歩くのに丁度良い大きさで、ちょっとしたアウトドアな活動に使うのにも丁度良い。食べ物やガスなどを複数詰め込む場合には、ちょっと物足りないので、単独山行や荷物が少なくてよい山行の際によく使っている。
現在の用途は山登りだが、購入した目的は通勤での使用だった。購入当時(2008年ごろ?)、勤務していた広告代理店を辞め、本屋に勤めようと思っていた。
勤めるならば家から通える場所がいい。もっというなら、自転車で通えるくらいに近ければいい。かっこいい自転車を買って、それで本屋までこいで通って。自転車をこぎながらウォークマン(もはや死語か)なんか聞いちゃって。当時の私の通勤イメージは、漫画・スラムダンクの流川楓だった。自転車通勤ならば、カバンはリュックサックがいい。ということで、リュックサックを探しに行った。
そこで、目に留まったのがkarrimor(カリマー)というブランドのリュックサック spike20だった。惹かれたのは、ユニオンジャックのロゴマーク。当時、UKかぶれ(映画「トレインスポッティング」に憧れ、ユアン・マクレガーにハマり、UKロックなるものを少しばかりかじっていた)だった私は、そのロゴマークを見て「かっちょいい!」と感動した。
karrimor(カリマー)のspike20の色にも惹かれた。選んだのは、ちょっと派手目なオレンジ。当時は「山ガール」という言葉が流行る少し前の時代だったが、山ガールファッションは派手なカラーを取り入れた服装だったので、私は時代を先取りしたことになる(むふん!)。
というわけで、自転車通勤で使うためにリュックサックを買おうと思い、数あるリュックサックの中でユニオンジャックと派手なオレンジに惹かれ、karrimar(カリマー)のspike20を購入したのだが。広告業で育まれた運動不足がかなりのもので、自転車通勤はすぐにやめてしまい、車通勤になる。karrimor(カリマー)のリュックサックは、それからしばらく使われることなく、押し入れの中にしまわれた。
それからしばらくして。
私は仕事で登山をする羽目になった。その頃の私は、本屋を辞めてスポーツ雑誌の編集をしていたのだが、アウトドアブーム真っ盛りの頃で、ブームに乗っかって登山の取材をした。ブームを作り出すのはメディアのひとつの役割だと思うのだが、作り出すのではなく乗っかる方であったので、そのスポーツ雑誌の規模感は伝わることかと思う。
そこで再び出番が訪れたのが、karrimor(カリマー)のリュックサックspike20だ。ほとんど初めてに近い登山だったので、服装はチノパンにスニーカーといった普段着だったが、ザックだけは立派にkarrimor(カリマー)を背負っていた。
それから山登りにハマった私は、karrimor(カリマー)を背負って色々な山に登った。途中、容量不足を感じてOSPREY(オスプレー)の48Lを購入したが、登る山によっては今でもkarrimor(カリマー)のspike20を使っている。
購入してから15年以上経つが、あの時私の心を掴んだユニオンジャックのロゴマークは、今でも私の背中で揺られ、はためいている。
karrimor(カリマー)について
ブランドの語源は「carry more=もっと運べる」。1946年創業・英国発のメーカー。当時はサイクルバッグを扱うメーカーだったが、その機能性が評判を呼びクライマー向けのリュックサックを製造するようになる(1957年)。
その功績はクライマーとともに歩んだ山行記録にも残っていて、
1970年 アンナプルナ南壁隊
1971年 国際エベレスト隊
1972年 ウラギリ4峰遠征英国隊
1974年 マカルー遠征オーストリア隊
1975年 エベレスト南西壁 ※田部井淳子が女性としてエベレスト初登頂
……(割愛)
2003年 ローツェ南壁遠征隊(日本山岳会東海支部)
2005年 エベレスト北東稜遠征隊
と、世界の数々の名峰をクライマーと一緒に登ってきた。
以上、カリマー公式サイトより引用
現在は、自転車・登山だけではなく、デイ・ユースやビジネスでも使用できるリュックサックなど、幅広い用途に対応するリュックサックを開発。日本で発売しているモデルは、日本人向けにデザイン・開発しているという。登山用のリュックも同様で、日本の山岳に合わせて作られている。
ちなみに、spikeシリーズは現在販売されていない? 中古販売はネットで見つかったが、新品は見つからなかった(2024年5月時点)。
spikeシリーズと同程度の容量だとこちら