農家と、梅雨(高萩和彦さんの場合 取材日:2020/7/4)
それと、初音茶の試飲会
梅雨の高萩さん
どんよりとした雲が空を覆い、じめっとした湿気が身体にまとわりつく。
そう、今は梅雨真っ只中です。
まったくもって、嫌んなっちゃう季節です。
それでも、時折訪れる梅雨の晴れ間には夏が間近に来ていることを感じさせ、ワクワクさせてくれることもあります。
(まぁ、最近の夏は暑すぎて嫌ですが)
例えば本日、城里町に向かう途中。
セミの鳴き声が聞こえました。
ジーーーーーと。
アブラゼミですな、あれは。
さて、私のような一般人にとっても嫌~な時期である梅雨。
農家さんにとってはどうなのでしょうか?
今回も、城里町の高萩和彦さんに聞いてきました。
高萩さん「農家にとって梅雨は、不都合な季節ですね。雨ばかりで仕事ができない。アスパラガスはハウス栽培だから影響は少ないですが、それでも日照不足の心配があって、ソワソワしますね」
そっか、野菜にとって日光は光合成のために必要ですものね。
私たちにとって梅雨は、雨や湿気が嫌ですが、農家にとっては日照不足という問題もでてきますね。
高萩さん「それと雑草が一気に増えますね。仕事が増えて嫌です(笑)」
この時期は草がぐんぐん生長してしまう季節ですからね~。
刈っても抜いても、また伸びてきて生えてきて……。
終わりのない作業に思えて、嫌になるのはわかります。
高萩さん「それでも」
と高萩さんは続けます。
高萩さん「梅雨のおかげで、曇っていても暑くなく、意外に過ごしやすい面もあります。曇天が続くと仕事が捗ることも。でも、今年は雨が多くて」
雨の日はどんな作業をしているのでしょうか?
高萩さん「アスパラガスのハウスの草むしりですね。雨の日用の仕事を作っておくことが、梅雨の農作業のコツですかね。あと、雨を喜ぶ野菜もあって。例えば里芋とかは雨が好きですね」
なるほど。
確かに、高萩さんの畑の里芋は、イキがよかったです。
農家さんにとって、梅雨は良いところもあり、悪いところもありといったところでした。
さて、ひと仕事終えたら(え?もう終わり?)、お腹が空いてきましたな。
そうだな、こんなじめじめとした梅雨だから、ソウメンなんていいですな。
細くてぷりぷりっとした麺を、つゆ(梅雨)につけて「つゆつゆっ(つるつるっ)」となんていいですな。
ソウメンだけだと、後で小腹が空いていけないから、デザートに甘いものなんていいですな。
甘いものといえば、ケーキ。
ケーキといえば、誕生日。
「ハッピバースデーツーユー(to you : 梅雨)」なんて……。
さてさて、おあとがよろしいようで。
・アスパラガス…夏芽が伸びてきて、毎朝収穫している。去年並みに順調だが、去年はこの後日照不足による生育不良があったので心配。
・レンコン…植え付けを終えて、生育中。7月~8月にかけて大きくなる。
・マコモ…こちらも植え付け終了。「マコモは植えっぱなしでいいから楽です」と高萩さん。
・干し芋…干し芋用のサツマイモの様子↑。マルチが全面に貼られていて、これだと雑草の心配がなくなってよろしいとのこと。
↑こちらはサツマイモの実験圃場。麦を植えて、他の草を生えないようにしています。
麦に芋が負けちゃいそうですが……。麦は緑肥にもしています。
・玉ねぎ…グループ出荷用の玉ねぎです。
今月のお手伝い…ネギ畑の雑草を抜く!
いやあ、わかってはいましたよ。
何せ、梅雨ですからね、雨がたくさん降って、草も茫々と生えますよ。
今日のお手伝いが「草取り」だと予感はしていました。
それでも、念のため、本人の口から聞くまでは、確信が得られませんからね。
えーっと、高萩さん。
今日は何をしましょうか?
高萩さん「今日はこの間植え付けをしてもらったネギ畑の草抜きをやってもらおうと思います」
ほらね!やっぱりね!
取材前の復習として、去年の今頃の記事を読み返したら、やっぱり草取りしてたもんね!
というわけで、今日のお手伝いは「草取り」です。
草取りといえば、私も幾多の道具を駆使してこなしてきました。
苦痛な作業の草取りも、便利な道具があれば案外楽しくできるというもので。
高萩さん、何か便利な道具出してくださいよ(のび太風)。
そういうと、高萩さんは物置から何やら長い棒を持ってきました。
高萩さん「(じゃんじゃじゃーん)けずっ太郎・ジャンボ!」
おお、これは!
便利そうじゃありませんか!
高萩さん「三角ホーよりも軽くて使いやすいですよ」
さすが、農家さん。
ドラえもんばりに便利な道具をお持ちのようで。
高萩さん「これで、がりがりっと地面を削るようにして、草を刈るんです」
おー!
高萩さん「でも、今回の作業では使わないかも…」
えー!!!!
じゃあ、なんで持ってきたんですか、高萩さん!
高萩さん「では、今日はこの間植えてもらったネギの畝間と株間に生えている草を、手と鎌で取ってもらいますね」
おっと、華麗なるスルー!
ああ、出ましたよ、鎌。
何か苦手なんですよね、鎌って。
使うのが面倒で「もう、手で抜いた方が速いや!」となってしまい、結局手で抜いているということが、過去に多々……。
手とか鎌で草を抜いたり刈ったりすることの、何が嫌ってね。
この姿勢ですよ。
膝を曲げて、腰をかがめる姿勢。
これが長身の私にとっちゃあ、つらいのなんのって。
とか何とか思いながら、草を抜きます。
抜いていると、いつの間にか無言になって、夢中になって、しまいには無我の境地に達して。
高萩さんが「そろそろ終わりましょうか」と言ってくれているにも関わらず、「いやいや、もうちょっと。この列終わらせたいので!」なんて感じで志願してしまう始末。
この草を今抜いておけば、少しでも早く抜いておけば、その分の栄養がネギに行き渡るはず!
なんて、思ってやってしまうんですよね。
夢中になって草を抜いたは良いですが、終わってみればやっぱり「ああ、腰痛い!」。
やっぱり、梅雨は嫌な季節です。
初音茶の試飲会
2020年6月24日、県や町の関係者や城里町のお茶農家が40人ほど集まって、同町にある清音寺で「初音」の試飲会が行われました。
城里町といえば、茨城三大銘茶の「古内茶」の産地ですが、そのきっかけになったのが水戸黄門が名付け親といわれる「初音」です。
清音寺には「初音」と思わしき茶木が現存していて、その挿し木を別の場所に移し替えて育ててきました。
今年の5月には約5キロを収穫し、製茶して830グラムの茶葉になったそうです。
(このへん、他メディア抜粋です)
その初音の試飲会が行われたわけで、その試飲会に我らが高萩さんも参加していたわけで。
(↓毎日新聞さんの記事。高萩さんも映ってます)
試飲会はいかがでした?高萩さん。
試飲会の様子で、他のメディアがあまり書いてないような情報をリークしてくださいな。
高萩さん「ええっと、ブレケル・オスカルさんがお茶の淹れ方をアドバイスしてくれてましたね」
えー!以前、庭先カフェにも来ていただいたあのブレケル・オスカルさんが!?
高萩さん「あ、でもそのことは水戸経済新聞にも書いてありましたね(笑)」
あらら、じゃあ特ダネにはなりませんね。
もっとないっすか、我が「ちょっと自然な生活」だけが発信できるような裏情報は!
例えば、だれかれとだれそれがこんな関係だったとか!
「文春砲」的な!
高萩さん「清音寺の住職が、初音に対する思いを語ってくれたのはよかったですね。1時間くらい」
1時間?!
長いですね、落語の大ネタより長いかも。
高萩さん「長かったですけど、私は面白く聞かせていただきました」
お寺の住職さんのお話って、面白いですよね。
すごく勉強されていて、無学の私にはわからんことも多いですが。
……って、それじゃなくて。特ダネは……。
高萩さん「ああ、そういえば、初音のお茶を淹れる時に使った水は、清音寺から湧き出る水を使ってたんですよ。これはどこも書いてなかったような」
それですそれです、そういうのです。
大事なことなんで、もう一度書いておきます。
「初音のお茶を淹れる時に使った水は、清音寺から湧き出る水を使用した!」
さあ、これで我がサイトのPV数もウナギのぼりというわけですね!
高萩さん「そういえば、住職が初音の名を使って変な商売するのはご法度だと言ってましたよね」
あっ、その話自分も前に聞いたっけ。
何はともあれ、試飲会が無事に終わってよかったです!
来年もまた、初音のお茶が飲めるといいですね!
(強引なまとめ)