今月の高萩さん(2018年10月)
2018年10月某日。快晴。
ひとり農家の高萩さんの家に遊び…ではなく、取材に行ってきました。
私の仕事が忙しく、とんとご無沙汰に……。
月に一度の取材を、本日から再スタートです。
到着後、出迎えてくれたのは犬のペロ。
あまり人に懐かない犬とのことで、私にもなかなか懐きません。
でも、前回の取材時(6月くらい)で、ようやく私に心を許してくれた素振りを見せてくれました。
…と思いましたが、3ヶ月会わなかったことで、また関係は振出に。
このツキイチ取材は、私の取材に対応してもらう代わりに労働力を提供する、という約束のもとで進められています。
今日は季節外れの暑さであったので、まずは打ち合わせをすることになりました。
ちなみに、取材先をあらためてご紹介すると、城里町でひとり農業をしている高萩和彦さん。
詳しくは、農家さんのおはなし・第1話をご覧下さい!(宣伝)
まずは「ひとり農家のひとりごと」というタイトルの本を出版するための打ち合わせ。
高萩さんには執筆を進めてもらっているので、その原稿のチェックをします。
併せて方向性の擦り合わせを話し合い……このタイミングで、すり合わせができてよかったです。
というか、書籍の編集は初めてなので、正直何が正解かわからぬまま進めています(笑)。
先日の台風24号の被害は、それほどでもなかったようで、何よりでした。
オクラが倒され、被害額は1万円ほどだったようです。
今時期の高萩さんは、栽培4年目になるレンコンの収穫(4年目にして一番の出来)、生姜の収穫(今年は植えたのが遅く、収穫も遅れた)、アスパラガスの収穫(まだ少し採れる)といった仕事がメイン。
5月下旬に発売された「生姜のジェラート」は売れ行きまずまず。
高萩さんが作った生姜をもとに作られたジェラートなんですが、
熱烈なリピーターもいるらしいとのことで、これはうれしいことですね。
何度かいただきましたが、生姜の味がちゃんとして、さっぱりしていておいしい。
マコモ!
日が陰ってきて暑さもやわらいだので、農作業を少し手伝いました。
今日は生姜の収穫。
スコップで生姜を掘り起し、根や葉を切り落とし、土を払ってきれいにします。
スコップ掘りが私の役目(写真は高萩さんがお手本を見せてくれているところ)。
日頃の運動不足が身に染みました。
続いて、蓮田を見せてもらいました。
城里町でレンコン栽培を始め、4年目。
城里でレンコン? と思うかもしれませんが、高萩さんは見事に栽培してしまいました。
とはいっても、去年まではレンコンの栽培がうまくいかず、頭を悩ませていた高萩さん。
トライ&エラーを繰り返した結果、「今年は前年までの赤字を取り戻す!」と鼻息が荒かったです。
基本、高萩さんは自然農法的に作物を育てるので、雑草がチラホラ…どころか、けっこうあります。
でも、雑草の勢いにレンコンが勝っているから、問題ないらしい。
マコモ。
今年から栽培しているとのこと。
マコモというと、私がレンコン農家のもとで働いていた時を思い出します(一応、私は元農業従事者)。
その時のマコモは野生のマコモ。
つまりは雑草であり、こいつを引き抜くのに大変苦労した覚えが。
高萩さんのマコモは、食用マコモ。
栄養価が高く、おいしいとか。
「おひとついかが?」と言われましたが、レンコン農家時代のマコモとの戦いの日々が忘れられず、食べる気にならなかったので丁重にお断りしました。
最後の作業は、枝豆の出荷準備。
チョキチョキとハサミで葉や茎を切り落とし、形を整えます。
チョキチョキチョキチョキ……。
熱中してしまい、無言になりがち。
こういう作業を普段しないので、おもしろく感じます。
でも、それはたまにやっているから。
毎日やっていたら、そういうことは言えないのは、わかっています。
と、まぁ、こんな感じで毎月取材しています。
取材なのか? 手伝いなのか? 遊びなのか?
全て、正解です!
2018年10月 らくご舎