草津の温泉街でひたすら食べて、ひたすら歩く(2024/5/25・5/26)
妻と子ども二人、妻の妹とその子ども二人、妻の母、そして私の総勢8人で草津旅行に行ってきた。私にとってアウェイ感たっぷりのメンバーかつ我が家は女性上位の社会構造だから、なおさらアウェイ。サッカーの日本代表が中東の国とアウェイで試合をする辛さがわかった。
その中で、私が生きる道を探した。
それは「旅のコーディネート」だった。
今回の旅の首謀者は、妻と義妹だった。義母の誕生日プレゼントに、と草津旅行をプレゼントしたのだ。だが、草津に旅行に行くことを決め、宿を予約したまではよかったのだが、その後のプランがだいぶざっくりとしていた。
どこそこに行きたいという要望はあるが、いつ、どのタイミングで行くのかがまるで決まっていない。旅行日近辺になれば決めるだろうと思っていたが、どうやらそのつもりがないらしい。
仕方がないから、と言いつつ、ここぞとばかりに私が旅の交通整理を買って出る。一日目は何時に出発、何時に宿に到着、到着後にどこに行き、二日目はどこに行き……とおおまかな予定を立てた。予定を立てる際には、少しばかり余裕を持たせた。きっちり詰まったスケジュールでは、ゆっくりと旅を楽しめないから。
さて、私がコーディネートした草津旅行はどのようなものだったかというと。
まず宿に到着するとチェックインして貸切風呂を予約して、宿から出ると昼の湯畑を見に行って、そのまま西の河原公園を散歩して、温泉街に戻って義妹と義母の要望だった御朱印をもらいに白根神社へ。その後、湯畑近辺に戻ってきて昼ごはん(うどんとそば)を食べて、食後なのに温泉街で串に刺さった煎餅を食べて、草津温泉ぷりんを買いに行くもほとんど売り切れだったので明日に出直すことにして、一度宿に戻って荷物を下ろして少しばかりゆっくりして、草津熱帯園に行き動物たちに心癒され(猿の餌やりが好評)、また宿に戻って、温泉に入って飯を食べて、夜の湯畑を見て、夜の温泉街を散歩して、光泉寺に行き五重塔(ライトアップ)を見て、串焼きを食べて、宿に戻って寝る。
翌日は、朝の湯畑を見て、朝イチで昨日のリベンジをしに草津温泉ぷりんを買いに行き、ぷりん屋でソフトクリームを買って食べて、温泉街を散歩して、光泉寺下でから揚げを食べて、湯もみ体験をして、射的をして景品にヘンテコなぬいぐるみとお菓子をもらい、串焼きを食べて、温泉街でお土産を買って……草津を出て、伊香保に移動して、佛光山法水寺へ行き、長い階段を登って台湾のお寺を歩いてまわり……。
といった具合に、ひたすら歩いて、ひたすら食べた。その結果、義妹の子どもは汗びっしょりでぐったりとし(その分よく食べた)、もう一人の子はアヒル口をしながら買い食いし(意味不明)、我が子の一人は歩き過ぎてアキレスけんを痛め、もう一人は「もう疲れた」とうずくまり、義母は「足が痛い」とこぼしていた。
それでも、旅の最後には皆が「楽しかった」と言ってくれ、コーディネートした私を喜ばせた。
やはり、コーディネートはこうでねぇと。
そもそも、アウェイを楽しむのが旅の醍醐味。草津の旅は、私にとって二重の楽しみがあった。
旅を終えて、帰りの車中。長男坊が屁をこいた。
その香を嗅いで、過ぎ去った草津の時間を懐かしんだ。
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