ボリューム満点の焼き鳥・豚串がとにかくおいしい!
久しぶりの本陣(2026年)

取引先の業者さんと上司と私の3人で、水戸で酒を飲むことになった。業者の方は大阪の人で、横浜まで来たついでに水戸に寄ってくれるらしい(”ついで?”になるのか)。
そこで、私が店をチョイスすることになる。はて、どこがいいか。南町のビゴリかそれとも水戸駅前の本陣か。業者さんは電車で来るので、本陣を選ぶことにした。
その日は平日、週の真ん中水曜日であったが、予約するのも難儀なほどの人気っぷり。
「テーブル席は満席、カウンターなら」ということで、カウンターで予約した。
「ここの焼き鳥がめっちゃうまいんですよ!」
水戸のグルメ通ぶって、事前情報を上司と業者さんに入れておく。「本陣の焼き鳥はめちゃめちゃうまい」と私の遺伝子レベルで刷り込まれているから、ハードルが上がることを恐れずに自信を持ってそう言えた。
だが、(はて、うまいのは覚えているが、果たして何がうまかったのか?)。
しばらく本陣に行っていないので、肝心のところが思い出せない。記憶がないので、6年前に書いたこのブログを見る。すると、レバーとシロが特にうまかったと書いてあるので、カウンターに座るなり、「レバーとシロがうまいんですよ〜」と常連ぶる。
まず注文したのが「串盛り」。おすすめしたレバーもシロも入っている。値段は850円。以前にブログに書いた時は750円だった。まぁ、6年前だからね、当たり前か。
そして、串焼きを食べた二人の感想が、
「うまい!」
「おいしいですね〜」。
上司も業者さんもご満悦。私の上司は舌が肥えた人だし、業者さんも全国津々浦々を仕事で駆け回りあちこちでご飯を食べている人である。その人たちからのお墨付きとあらば、私も益々鼻が高い。
「水戸の人は、いつもこんなにおいしいものを食べているんですか。うらやましい」
大阪の業者さんは言うが、いやいや、「いつも」なんてとんでもない、6年ぶりに来たのだから。
今回、久しぶりに本陣に来て、初めて知ったことがある。
「あ、これは鳥じゃなくて、豚なんですね」
業者さんがメニューを見ながら言う。
私がおすすめしたレバー等は、鶏肉ではなく豚肉だった。ずっと「鶏肉」だと思っていた。
酒飲みの師匠「猿師匠」にそのことを報告すると、「今更かよ、さすがだね」と言われた。
「あなたは何食べてもわからないでしょ!」
妻(以前に書いた時は「ツレ」)にいつもそのように言われるが、なるほど確かにその通りだ、と納得した。
水戸駅近くの焼き鳥屋さん本陣 (2020年)

本陣のレバーとタン(各150えん)
私はここ数年で、お酒をあまり呑まなくなった。
家では以前から酒を呑まない。「呑むと本が読めなくなる」という理由から呑まなくなったのだが、「酒を呑みながら本を読む」という人もいる。そういう人は、かっこいいと思うが、私は呑んだら読めなくなるので、呑まないようにした。今ではノンアルコールのビールを飲むくらい(夏に)。
外にはたまに呑みに行く。友人に呑兵衛がいるから。呑兵衛の友人Sから誘いがあるとすれば、大抵「呑みに行こうぜ」である。断ることも多いが、たまに外に呑みに行きたい時もある。そんな時は誘いに乗る。ただ、今はコロナ禍ということもあって、呑みに行く機会は激減している。
呑兵衛のSから教えてもらったお店の中には、「また行きたい!」と思えるお店もいくつかあって。
そのうちの一つに水戸の「本陣」という焼き鳥屋がある。焼き鳥屋と呼んでいいのか、居酒屋と呼ぶべきなのか。それはどちらでもいいとして。
本陣の焼き鳥 串焼きは、どれもこれもサイズが大きい。一般的なサイズの焼き鳥 串焼きに比べ、少し大きいのではなく、だいぶ大きい。大きいことはいいことである。身体の大きい(身長190㎝)の私が言うのだから、間違いない。
サイズが大きいだけではなくて、もちろん味もおいしい。特に、レバーとシロ。
これがねぇ、もうねぇ、何と言ったらいいのかねぇ。
レバーなんてね、がぶりと噛り付くと肉厚なものだからステーキでも食べてるんじゃないかと錯覚するくらいで、肉のうま味が口の中にじゅわーと広がり、食べ応え満点でたまらんのです。
シロもね、ぷにぷにっとした食感がたまらん。ぷにぷに? いやちょっと違うか? 何と表現すべきかあの感触。
そこに、秘伝のタレですよ。甘味があって、旨味があって。これがたっぷりとかかっているのだから、それはもう何と言ったらいいか!

ねぎま(200円)
他もね、とにかくうまいのですよ。タン、ハツ、皮、ねぎま…などなど、どれをとっても一級品。私が言うのだから間違いない! なんて言うほどに食通なんてもんじゃあありませんが、今まで食べた焼き鳥の中で一番うまいと思う。
とにかくおいしいものだから、私は一度行ってからすっかり「本陣」ファンになった。
ある日、ツレが「焼き鳥食べたい」などとのたまう。「焼き鳥」と聞くと、まっさきに「本陣」を思い出した私。思い出したら、食べたくなる、行きたくなるというのが常なもんで。
よし、行こう。
本陣、行こう。
焼き鳥、食べよう。
食欲というのは、恐ろしいほど人を迅速に動かすことができるようで、すぐさま本陣に予約の電話を入れた。
そうしていざ本陣に訪れたのは、日曜の夕方4時。日曜のせいか、時間のせいか、それともコロナ禍のせいかわからないが、客はちらほらといる程度。お店の方には申し訳ないが、ゆったりとした空間で焼き鳥を食うのもまた乙なもので、こちらは楽しませていただくとする。
まずは飲み物。ここは勢いよく、中生ひとつ! と頼みたいところだが、いかんせん今日の私はドライバー。酒の方はツレに任せて、おとなしくノンアルコールのビールを頼む(私はこれで充分酔える)。
ツレは酒を呑めないくせに、勢い余って梅酒サワーなんて頼むから、焼き鳥が来るまでに2、3口呑んだだけでもうすっかり出来上がってしまう。これには参った。ツレが焼き鳥を食べたいというから本陣に連れて来たのに、来店早々つぶれてもらっては困る。酒を呑むのをストップさせて、焼き鳥が来るのを待つ。

串焼き盛り合わせ(750円)
まず頼んだのは串盛りである。今回は下調べをしており(ぐるなびとか)、そこでレバー・シロ・タン・ハツがうまいと書いてあったのだが、この串盛りにはそれらすべてが含まれていて、加えてつくねまで付いてくる。
さてはて、まずはレバーなぞ食べてみようかと皿に取り分け肉厚レバーにかぶりつく。
うむむ、やはりうまい! これだ、これ。本陣に来たらやはりこれですよ。と、ペロリとレバーを平らげる。

シロ(150円)
続いて、シロ。いやはや、これもうまい。本陣に来たら、これも食わねば始まらない。酒なんてなくても、焼き鳥だけで大満足できる。
いや、今日は私が大満足しても仕方ない。ツレの満足度はいかがだろうか、聞いてみる。
私「どう? めっちゃうまいでしょ?」
ツレ「うん」
私「特にレバー。うまいでしょ?」
ツレ「うん」
私(”うん”しか言わんな、こいつ……)「まずい?」
ツレ「ううん(首を横に振る)」
どうやら満足している様子である。
事実、普段は少食のツレが、大食の私とそう変わらないペースで焼き鳥を食べている。
ならば、たらふく食べてもらおうということで、焼き鳥を食っては頼み、食っては頼みを繰り返す。腹の膨れ具合が程よくなったころに、トドメを刺そうと更なる刺客を送り込む。
「鶏からお願いします~」
鶏のから揚げをここで頼む。

鶏の唐揚げ(800円)ボリューム満点すぎる。
本陣の鶏からがまたデカイ。大きいというよりは、もはやデカイと言う方が的を射ている。このビッグサイズの鶏からに、私たちはかぶりつく。焼き鳥で膨れた腹も何のその。ツレも私もビッグサイズの鶏からをペロリとやっつけた。
しかし、そこまで。満腹中枢が限界に達する。
酒も呑まず、飯も食わず、他のつまみもほとんど食べず、鶏肉だけを満腹になるまでむさぼり食った。
私「うん……(めっちゃ幸せ)」
ツレ「うん……」
うまいものをたらふく食べる。
それは、極上の幸せを感じるひとときである。
極上の幸せを感じた時、人は言葉を失うようだ。
本陣の概要
住所:茨城県水戸市宮町1-2-4 マイムビル1F
営業時間:16:00~24:00(L.O 23:30)※月曜定休
予約・お問合せ:029-224-6318
お値段:串盛り合わせ(レバー・シロ・つくね・タン・ハツ)(850円)
