新緑の土岳

新緑萌ゆる土岳にて(登山日:2022/5/5)

土岳(つちだけ)

土岳の山容

標高:599m
所在地:茨城県高萩市(小滝沢登山口は、グーグルマップで小滝沢キャンプ場で検索すればヒットします)
今回歩いたコース:小滝沢登山口 > 土岳山頂 > けやき平 > 市道104号線 > 中戸川登山口 > 国道461号線 > 小滝沢登山口 
歩行時間:2時間30分程度

サステイナブルな「やりとり」

新緑が美しい!

常磐道の日立付近に連なる長いトンネルを抜けた後、高速道路を下りて長閑な里山地帯を走ると、やがて小滝沢キャンプ場に到着した。キャンプ場の駐車場が、土岳の小滝沢登山口になっている。GW3連休の最終日とあって、キャンプ場は大勢の人でにぎわっていた。

うちの職場は祝日は普通に仕事だけれど、GWに子どもを山に連れて行きたいと思い土岳に登ることにした(近場ですまん)。歩行時間、危険度、ロケーションを考えると、子ども連れにちょうど良い山だと思った。

土岳はもちろん「土だけ」の山という意味じゃない。山には無数の木が生えていて(当然)、登山道には岩と木の根が露わになっている場所が多い。

山頂は広々としていて、どれくらい広いかというとそこで球技ができてしまうくらいには広い(フットサルくらいなら余裕でできそう)。この山頂の形状は「浸食残丘」と呼ばれるもので、土岳の最大の特徴といえる。そこには展望台が建てられており、眺めも良好だ。

麓には花貫川が流れていて、紅葉時の美しい姿で有名な汐見滝吊橋がある。更には、キャンプ場だってある。

といった具合に。登山規模でいうと「低山」の域を出ない山ではあるが、土岳は魅力の多い山である。

今回は、その魅力いっぱいの土岳に5月の新緑の美しさが加わった。天気も快晴で、太陽の光を浴びて新しく出た木の葉がキラキラ光る様が実に美しく、気持ちがいい。この季節の山ならではの魅力だ。

そんな魅力いっぱいの新緑の土岳を登っていた時のことである。

「トマト」
「トマト」
「トマト」
「トマト…」

後方から呪文を唱えるかのように「トマト」という言葉が聞こえてくる。なんのこっちゃと振り返ると、子ども二人が「トマト」の言い合いをしている。

どういうこと?

「しりとりじゃない?」

M子が言う。

あー、なるほど、しりとりね……って、同じ言葉何度も言えるルールかよ。キリがないだろ、それじゃ。

「もも」
「もも」
「もも…」

「トマト」が落ち着くと(飽きた?)、今度は「もも」と互いに言っている。

これまたキリがない「やりとり」だ。

時代はまさにサステイナブル。「しりとり」も同様のようだ。

 

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土岳ハイキング

土岳の小滝沢登山口。小滝沢キャンプ場の駐車場付近にある。

花貫川。紅葉時期は絶景になる。

登山口付近にあった桜の木「花子さん」

木の根の道。

岩の道。ロープ場が一か所だけあるけれど、危険はない。

土岳山頂。展望台がある。

土岳山頂。広い!

土岳山頂。標高は599m。

展望台からの眺め。