ビーチコーミング・ツアー in 茨城~日立市(会瀬海水浴場、会瀬漁港、河原子海岸北浜)、大洗町(大洗海岸)、ひたちなか市(阿字ヶ浦海岸、海門橋)

海岸を散歩しながら貝とガラスと陶器を拾う(採集日:2023/6/25・7/9・9/17)

地味~に面白くてハマるビーチコーミング

河原子海岸北浜で拾ったシーグラス

ビーチコーミングとは、”海岸や浜辺に打ち上げられた漂着物を収集すること”。

回収するのは主に、貝殻、石、ガラス、流木……陶器の欠片(シー陶器というらしい)など。集めたものは、コレクションしたり、アクセサリーにしたり、飾ったりして楽しむ。

相方のM子さんも、これまでに拾った貝殻を拾った海ごとに分けて飾っていた。私は名称がつけられるほどにメジャーな行為とは露知らず。「貝殻拾い」も「ビーチコーミング」というカタカナになると、何だかイケてる、と思ってしまう私は、流されやすい性格である(海だけに)。

ビーチコーミングは、海岸をひたすら歩いて漂着物を探す。浜辺に打ち上げられたものを拾うのがビーチコーミングなので、主に目線は地面にある。

貝殻やらガラス片やらを探しながら下を向いて歩き、気に入ったものがあれば拾い上げて「これはいい!」「これはちょっと……」なんて言って持ち帰るか帰らないか判断する。

時折目線を上に上げて、今歩いて来た道を振り返ると、美しい砂浜と海が見えて、「ああ、そういえば海に来ているんだっけ」と感じる。波打ち際で足を海水に浸したり、岩礁にへばりついたイソギンチャクで遊んだり、と海ならではの遊びに興じる時間もしばしば。

陶器の欠片も集めればアートっぽく。

その日、私は陶器の欠片にアート性を見出して集めていたが、相方のM子さんはそれには見向きもせず「なんでそんなの拾うの?」といぶかしむ。M子さんは主に貝殻集めに精を出し、小さくてかわいらしい貝があるとしゃがんで拾ってを繰り返していた。私もそれを手伝おうと「これはどう?」とそれっぽい貝を渡すと大抵「違う」と却下された。

二人とも夢中になったのが、シーグラス(ガラスの欠片)集めだ。河原子海岸北浜では、透明なシーグラスがけっこう見つかった。色が付いたものが「レア」だった。透明の次に多いのが水色で、緑や茶色は希少だった。

探し求めた色のシーグラスを見つけると、M子さんと二人「おお、これは!」とキャッキャと騒ぐ。ガラスの色から元は何だったかを推測したり。

「茶色のはビール瓶かな?」と私が言うと、M子さんは「デカビタだと思った!」と言う。

なるほど、海だけにデカビタ「Sea(シー)」か!と思ったが、口には出さなかった。

2023/9/17-1 日立市・会瀬海水浴場

日立市の会瀬海水浴場

残暑の熱も冷めやらぬ、2023年の9月半ば。日立市の会瀬海水浴場へビーチコーミングをしに行く。

「干潮」の時にやるのがビーチコーミングの基本らしいのだが、仕事以外は「寝たい時に寝て、食べたい時に寝る」スタンスの我が家族だから、そのへんはあまり(というかまったく)気にしない。

起きた時間に支度をして、支度が整った時間に家を出る。そうして会瀬の海に着いたのは、午前10時過ぎ。

この日の干潮の時間は11時過ぎであったようで、意図せずして丁度良い時間に到着したことになった。浜辺には既に何人かのビーチコーマーが、座り込んで発掘作業をしていた。

会瀬海水浴場の岩礁。

それを見て、駐車している車の数から満席間近のように思われる飲食店へ、同時に到着した車の人より早く入らねば!と駆け込む感覚で、ビーチに駆け込んだ。

会瀬海水浴場は、とてもこじんまりとしていて、すぐ傍に津神社があって、浜辺には岩礁があって、景観的に良い場所だった。

本日の狙いはシーグラス。相方のM子さんは、当初好んでいた貝殻拾いから趣向を移したようで、この日も「シーグラスを取りに行きたい」と最初から「海の宝石(ただのガラス片なんだけど)」に興味を向ける。

会瀬海水浴場では、砂利の中からシーグラスを見つける。

ここでは、河原子海岸北浜のように、砂浜に漂着したシーグラスを見つける、という探し方とはちょっと違い、砂利が集まった場所を掘ったりなんだりしてシーグラスを見つける。この日会瀬海水浴場で採取したシーグラスは量は多いが小粒なものが多く、M子さんの採集欲を満たすことができなかった。

 

2023/9/17-2 日立市・会瀬漁港近辺

会瀬漁港の近く。シーグラスの宝庫!

会瀬海水浴場から場所をちょいと移動して、漁港近くの浜辺でシーグラスを探すことにした。

すると、あるわあるわ、シーグラスが山ほどある!
しかも会瀬海水浴場のものと比べて、型が大きい。

オレンジや紫といった色とりどりのシーグラスが見つかった。

色は透明と茶色が多かったが、紫やオレンジといった希少な色も見つかった。

柄のついたシーグラスも。

小一時間採集しただけで、かなりの量のシーグラスが。

陶器もかなりの数が落ちていた。

これにはM子さんもご満悦。

「この場所はブログに書いちゃダメだよ」

と言われたが、PV数欲しさに書いちゃいましたすみません。

会瀬漁港近くで採れたシー陶器

 

 

2023/7/9-1 大洗(ひたちなか)・海門橋

海門橋

珂川と太平洋の境にある大きな赤い橋。近くの駐車場に車を停めて、海岸に降りてみると、釣り人がチラホラいた。西を見れば那珂川、東を見れば太平洋と水族館(アクア・ワールド)、上を見れば……赤く大きな橋が架かっていて、ロケーション的にはまずまずと思いきや。

海門橋下の浜辺

砂浜に打ち上げられているのは流木くらいで貝はあまりなく、シーグラスは波に揉まれて丸くなる前の原形のまま(いわば瓶のごみ)。訪れた時期が悪かったのか、海門橋では成果0に終わった。

海門橋下。流木はけっこう落ちていた。

2023/7/9-2 阿字ヶ浦海岸(海水浴場)

阿字ヶ浦海水浴場

海門橋でのビーチコーミングが不発に終わり、続いて向かったのは海開き間近の阿字ヶ浦海水浴場。海開き前でも海水浴を楽しむ姿がそれなりにあって、雰囲気は夏本番といったところで気分上々。シーズン前だからか、浜も海水も非常にキレイ。貝殻集めを放り投げて、子どもたちと一緒に波打ち際で水遊びに興じる。

阿字ヶ浦海岸で拾ったシーグラス

さて、肝心のビーチコーミング。貝殻はけっこう落ちていて、シーグラスもちょこっとだけ見つかる。

2023/7/9-3 河原子海岸(北浜)

茨城でシーグラスや陶器集めるなら河原子海岸北浜が鉄板?

阿字ヶ浦はロケーションはよかったが、シーグラスが少々、シー陶器はまったく採れず、といった結果だったので、前回同様河原子海岸北浜まで足を延ばす。

北浜は2週間前よりも少し浜が汚れたように見えた。その姿に自然の風景は絶えず動いていることを実感。その日見える景色は、その日しか見ることができない、と思うと、生きている間はマバタキするのも勿体ないように思う。

さて、ビーチコーミングの方は。

7/9に採れたシーグラス

やはり、この海岸はカタイ。シー陶器もシーグラスも、ザックザクと採集できた。

タイルの欠片

加えて、この日はタイルの欠片もいくつか拾う。これはこれでいい感じに見えてしまう。
アートと思えば、何でもアートなんだ! …ビーチコーミングはアートの感性を磨く場でもある、ような気がした。

 

2023/6/25-1 大洗海岸(大洗公園駐車場付近)

大洗の海

大洗海岸は岩礁が多く、磯遊びをしている家族の姿が多かった。浜に流れ着いたものは雑多で、貝殻、流木、海藻の他にも長靴やら何やらのいわゆるゴミみたいなものが多く、決してキレイとは言えない印象である。

大洗は海藻がたくさん打ち上げられていた

ここは「海藻の種類が最も多い海岸」らしく、流れ着く海藻の「量」も多かった。だが、これがお世辞にも美しい景色とは言えず……。海岸自体は遠くから見ると岩礁が見えて素晴らしい景色なのだけれど。

ここでは貝殻をいくつか採取したが、あまりキレイな模様の貝は少なかった。

大洗海岸で採れた貝殻

2023/6/25-2 河原子海岸(北浜)

河原子海岸北浜

白くキレイな砂浜と遠浅で透き通った海水が見せる景色は美しいの一言。巨大な一ツ岩がその風景に力強さを添えている。

一ツ岩

一つ島。河原子海岸北浜にて

このような素晴らしいロケーションの海で採れるものも、また美しい。貝殻は白く綺麗な状態のものが多く、シーグラスもちらほら採れた。陶器の欠片もあって、いい感じの欠け方をしていた。

河原子海岸で拾ったシーグラス