第8回 古内茶庭先カフェ 人で賑わう、お茶の里 @城里町

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新茶の季節、天気にも恵まれた古内茶庭先カフェは、過去最多の来場者数に!(2024/6/9)

第8回 古内茶庭先カフェ 概要

2024年6月9日、茨城県東茨城郡城里町で「古内茶庭先カフェ」が開催された。

「古内茶庭先カフェ」は、水戸黄門ゆかりのお茶であり、茨城県3大銘茶のひとつである「古内茶」の産地、城里町の上古内地区・下古内地区のお茶農家の庭先で、お茶を飲んでマッタリしたり、出店であれこれと食べたり、いろいろな体験をしたり、辺りを散歩したりするという、何とも長閑なイベントである。

第8回目となった今回は、地域のお茶農家や飲食店など12か所が会場(過去最大の会場数)となり、それぞれの場所で様々な行事が催された。

会場一覧

  • ふぉれすたーずりびんぐ … 米粉のシフォンケーキの販売
  • ご飯屋さん寧々 … 通常メニュー以外に、ホタテの炊き込みご飯、和菓子の販売
  • 高安園 … 野菜販売、GEN’s Cafe(たこ焼き)、カバオコーヒーの出店
  • 加藤園 … おかあのごはん・えんの出店、モノリナ演奏、ふるさと民謡公演
  • 初梅園 … 笠間茶屋の出店(新茶のコラボメニュー)
  • 時沢園 … mog mog mamaの出店(ロコモコ丼、スイーツ、ドリンクの販売)
  • 大坪園 … 新米・野菜の販売、じゃがいもの試食、陶芸ワークショップ(角田智高さん)
  • 鯉渕園 … M’s Tea Room(紅茶系ドリンク・スイーツ)
  • 鯉渕晴人宅 … まつぼっくりの出店(手作り雑貨・布小物)、お茶摘み体験
  • 一茶園&古内和紅茶研究会 … 緑茶・紅茶の試飲販売、オリジナル和紅茶ブレンド体験
  • 島家住宅 … 緑茶・和紅茶販売、ほうじ茶作り体験、cafeいちごやの出店、道具市(Tea Village Caravan)、巨大三輪車試乗体験
  • パン教室Kuche … パン・焼き菓子の販売

※縁団☆水戸黄門による水戸黄門が会場を漫遊
※マジシャン「ギャリソン添田」さんがマジックを披露

主催:古内茶庭先カフェ実行委員会
後援:城里町 協力:城里町立常北小学校・茨城県立水戸桜ノ牧高等学校常北校

歩いて巡る、古内の庭先

庭先1 ふぉれすたーずりびんぐ

最初に訪れたのは、お茶園が隣接しているメイン会場から少し離れた場所にある「ふぉれすたーずりびんぐ」。以前は「木育」をテーマにこの場所で飲食店を営業していたが、現在はお休み中で、林業(間伐)や体験イベントのみ稼働している。

今回の古内茶庭先カフェでは米粉のシフォンケーキを販売。化学肥料・化学農薬を使用せず、四季折々の野菜を作っている水戸市の農園「菜の都(さいのみや)」によるもので、古内茶の茶葉がまるごと入ったシフォンケーキなどを販売した。

ふぉれすたーずりびんぐ

古内茶のシフォンケーキ

庭先2 パン教室Kuche(クーチェ)

集落センターの駐車場に車を停めて、クーチェへ。ここ以外の駐車場はすべて満車。お茶園エリアから一番遠くの駐車場になってしまったが、どうせたくさん歩くつもりだったので丁度良かった。

クーチェではパンや焼き菓子を販売……していたのだが、イベント開始早々お客さんが殺到し、私が訪問した時にはほとんど売り切れ状態。バナナシフォンケーキのみ残っていたので、それを購入した。

クーチェへ続く道

バナナシフォンケーキ

お茶の里をのんびり散歩する人の姿

庭先3 島家住宅

国登録有形文化財の島家住宅はたくさんの人で賑わっていた。雑貨などの販売、ほうじ茶体験、そして、木でできた巨大三輪車! 薄暗い古民家の中でくつろぐ人たちの姿も。私もくつろぎたかったが、席が空いてないので断念。

島家住宅はたくさんの人でにぎわっていた

島家に植えられている「初音」

ほうじ茶づくり体験

古民家でくつろぐ人々

巨大三輪車

㈱茨城木材相互市場

庭先4 一茶園&古内紅茶研究会

城里町の地域おこし協力隊の任期を終え、今年4月から独立した一丸さんが紅茶の試飲販売を開催。がんばれ、新規就農者。ここでは紅茶を3パック購入した。

一丸さん

一茶園入口

ふるうち和紅茶研究会で和紅茶の販売

庭先5 鯉渕晴人宅(鹿島神社)

眺めの良い鯉渕晴人さん宅(鹿島神社)。やはりここの庭先からの景色を眺めないと、庭先カフェに来た実感が得られない。鯉渕さん宅ではお茶摘み体験をやっていた。茶畑に飾られた風車がいい感じ。

鯉渕晴人宅

鯉渕さんの庭からの眺め

お茶摘み体験

鯉渕晴人宅コラム

ここでは、カメラ好きのおじさまとお近づきになって少しおしゃべり。私もイチデジを持っていたのでカメラの話をしていたら、「あそこの池に鉄魚がいる。撮ってきてみな」と言われる。

「はて、鉄魚ってなんすか?」と聞くと「金魚の元祖みたいなものだよ」と言われる。何かわからんが凄そうと思い、神社の近くの小さな池へ行ってみる。

池を覗き込むと、うっすらと魚影が見える。なるほど、鉄魚とは尾が長い金魚のようなものだった。いざカメラを構えてみたが、水面が反射してうまく撮れない。すると、また別のおじさまが「こういうのはな、置きピンで撮るんだよ」とアドバイスをくれた。

が、「置きピンってなんすか?」と私。かれこれ10年くらいはイチデジ使っているけれど、カメラの勉強はまったくしてこなかったので、知識もスキルもない。

置きピンとは、ピントを定めて(置いて)、狙った獲物の動きを予測して、それが通った時にパシャっと撮ることらしい。教わったので試してみるが、どうにもうまくいかない。するとそのおじさまが私のカメラを手に取って設定をいろいろと変えて「こうやるんだよ」と。真似してみるが、やはりうまく撮れない。

私のカメラセンスのなさに、おじさまも諦めたのか「あっちの物置の水槽にもっと大きな鉄魚がいるから、そっちで撮ってきな」と言われる。話によると、そのおじさまはとてもとてもすごいカメラマンで、ヨーロッパを舞台に活躍している人らしい。

それを聞いて「すごいですね!」と言ったが、あまりに規模が大きすぎて、ピンとこなかった。道理でカメラのピントが合わない訳だ。

水槽ごしに撮影した鉄魚

庭先6 大坪園

角田智高さんの陶芸品の展示が前回、前々回に続いて行われていた。前回だか前々回だかの古内茶庭先カフェで購入した茶碗は、今も家で愛用している。

大坪園で振る舞われたじゃがいもとおにぎりがおいしかった。おいしい御もてなしの御礼にと、新茶とお米を購入した。

大坪園の庭先

じゃがいも試食

大坪園の看板は毎度気合いが入っている

角田さんの作品

こ、これは…「初音」とかけて?

「初音ミクって知ってますか?」と大坪園のおねえさまに声をかけられる。それくらい知っていますわ、ってか、どれだけおっさんに見えたのだろうか。いや、まぁ、もうおっさんの年齢だけれどさ。

庭先7 加藤園

加藤園に着くと、楽器の演奏会が開催されていた。お琴のようだけれど、ちょっと違う?

「モノリナ」という名前の楽器で、ドイツの音響療法に使用される楽器らしい。音響療法っていったい……。出されたお茶を飲みながら演奏を聴いて、加藤さんとちょっと話して、古内茶の新茶を買う。

加藤園の庭先

加藤園の演奏会

モノリナ

 

庭先8 高安園

いつも人がいっぱいで賑やかな高安園。この日は一段と賑やかだった。カバオコーヒーで水まんじゅうを買う。「ハーゲンダッツを乗せるとおいしいカバよ」とカバオさんが言うので、そうしてみる。食べてみると、やっぱり甘い。和の甘さと洋の甘さのハーモニーが私の口の中に広がり、血糖値が上がっていくのが舌を通じて伝わってきた。試飲用のお茶とお茶請けも食べる。筍の煮物が絶品。高安園では古内茶のティーパックを購入する。ティーパック、便利だよね。ここが今回の散歩の折り返し地点。

高安園の庭先

高安園のお茶請け。筍うまし。

カバオコーヒーのカバオさん

カバオコーヒーの古内茶水まんじゅう

庭先9 時沢園

ここまでずっと歩いて来たので(だいたい3キロくらい?)、少々腹が減った。この時点で15時ちょっと前。途中の庭先でおにぎりやら和菓子やらをいただいたが、ちょこっとずつなので量が足りん!(大食漢なもので)

最後に寄った庭先・時沢園ではmog mog mamaというお店が出店していたので、肉巻きおにぎりを買って食べる。古内茶庭先カフェは10時から15時までだから、イベントも終わりの時間だ。

時沢園の庭先

mog mog mama

まつぼっくりも販売されていた

と、ここで城里町の高萩和彦さんに遭遇。

「今日はお会いできないかと思いましたよ」

高萩さんは古内茶庭先カフェの事務局でもある。この日はあちこちの庭先に様子を見にいっていたようだ。

「どうでしたか? 今回は。かなり人で賑わっていましたけれど」と尋ねる。

「おそらく過去最高の人出ですね」

と達成感に満ちた表情を浮かべていた。いい仕事した~!という顔だった。

時沢園コラム

時沢園に寄ると、一人の少年が私にまつぼっくりを勧めてきた。

「まつぼっくりいかがですか?クリスマスとかの飾りにいいですよ」

そこには、大きなまつぼっくりがいくつも重ねられて販売されていた。

(売ってるんだ……まつぼっくりを!)

可愛らしい売り子の営業に、思わず財布の紐が緩む……も、この日はあちこちで散財してしまったので、無駄遣いは止そうと思い踏みとどまる(買ってやれよ)。

「じゃあ、これ見てください。お茶の実です。これ食べられるんですよ!」

今度はその少年が茶の実を見せてくる。

「え、食べられるの?」

お茶の葉は食べられるって聞いたことあるけれど、お茶の実が食べられるとは初めて聞いた。どうでもいいが、お茶の実の形って何だか可愛らしくて好き。

「うん、食べられるよ」と少年。

するとすぐそばにいたお姉さまが「食べられないでしょ」と少年の言葉を否定する。

「食べられるよ!こうして殻をくだいて……」とがつがつとテーブルに茶の実をぶつけて殻を割ろうとする。

「食べられませんよ」今度はお姉さまが私に言う。

(どっちなんだいったい)

おねえさまの言うことの方が本当っぽい。でも少年がわざわざ嘘をつくものか?

「ほら」と少年が茶の実の中身を渡してきた。ここまでするなら食べられるに違いない、私はそう思った。殻から出てきた茶の実を口の中へ。

もぐもぐと噛むと……めっちゃ苦い。いや、渋いというべきか。

「うわ!」と茶の実の味に驚く私を見て、少年はげらげらと笑った。

まんまとだまされた。

どうしてこの時、少年が私に嘘をつく可能性よりも、お姉さまが私に嘘をつく可能性の方が低いという判断ができなかったのだろう。お姉さまが私をだますメリットなどないのに。

8回目の古内茶庭先カフェは、私にとって苦い思い出となった。

時沢園の茶の実

古内茶庭先カフェ 事務局から一言(第8回古内茶庭先カフェを終えて)

チャレンジしろさとの高萩和彦さん

チャレンジしろさと 高萩和彦さん(城里町の高萩さん)

一言で表すのは難しいのですが、唯一無二の、町内外に誇るべきイベントに成長したと思います。来場者の人数も400人以上、延べ人数では2000人超えとなりました。これは前回の約2倍となります。

他に特筆すべき点としては、

・会場が12会場となり過去最多。茶園も駐車場のみの提供も含めると初めて全てが参加。

・会場ごとに一層の創意工夫がみられた。特に島家住宅は巨大な木造自転車の運転体験やほうじ茶づくり体験など楽しめる要素が多く、小さなテーマパークとしてひときわ魅力を放っていた。

・古内茶後継者の一丸さんが待望の会場デビュー。凝ったデザインのお茶パッケージや会場作りでお客さんを惹きつけていた。

あたりでしょうか。

特にコロナ以降の開催傾向としては、各会場が運営のテコ入れを必要とせずに、それぞれの魅力を高めようとする姿勢が顕著になってきました。いよいよ火がついた、という印象です。

なので、今回の私の役割もイベント全体の調整が主で、あまり負担を感じませんでした。古内茶の産地と景観を後世に残すのが私の目標なので、それが達成できるまで今後も関わっていく予定です。

課題としては、来場者が急激に増えたことで駐車場がキャパオーバーになってしまいました。旧古内小の校庭を再び開放するなどの対策が必要かも知れません。

一方で、来場者の方とのコミュニケーションを大切にしたいので、無制限に人を増やすことは考えていません。庭先カフェとしてどの程度の規模が適正なのか、今後も試行錯誤する必要がありそうです。

 

古内地区協議会 岩野さん

岩野さんの陶芸作品の販売

古内茶庭先カフェでは多くの方にご来場いただき感謝申し上げます。当イベントを毎年楽しみにしてくださっている方も年々増えており、お客様を飽きさせないよう、新たな催し、体験の拡充など各自工夫して開催に臨んできました。昨年6月の時はあいにくの雨天でしたので、今年快晴の空の下開催出来て喜びもひとしおです。

今年は例年と比べて特に多くの方にお越しいただいた印象です。駐車場不足など、混雑等で一部のお客様にはご不便をお掛けし、申し訳ございません。開催の主体は民間有志から成る団体の為、中々すぐに改善する事が出来ないかもしれませんが、町とも協議して引き続き多くの方にお越しいただけるよう、微力を尽くして参ります。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

終わりに。帰り道はウォーキングルートを散歩

古内茶庭先カフェの主な会場は、ほぼ県道51号沿いにある。そのため、来場者のほとんどはこの県道沿いを歩く、もしくは車で移動する。

実は、このルートとは別に「ウォーキングルート」というものが用意されている。

それは農道を歩くルート。車がほとんど(まったくといっていいほど)通過しない、田んぼと茶畑の間の道である。

この道を歩くのが、本当に気持ちがいい。初夏という季節がら、田んぼには田植えの後で緑、周囲の森や里山も緑、茶畑も緑といった具合に一面に緑が広がる。緑じゃないのは、道と空くらい。

この日の私は歩く気満々で。

カリマーのリュックを背負って、メレルのスニーカーを履いて、アウトドア用のハットを被って、山に行くような服を着て。一見登山者?という格好で、庭先を歩いて巡ってきた。

ちょっと歩き疲れはしたが、いろいろな人と出会い、お茶を飲み、買い食いして、充実した一日となった。その一日の締めくくりに歩く道としては、これ以上の道はないように思えた。

歩きながら、こうつぶやいた。

「ありがとう!」

宇多田ヒカルの「道」を熱唱しながら、農道を歩いて帰った。

 

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ウォーキングルート

緑、緑、緑

今回の戦利品。古内茶の新茶をどっさり買う。茶園ごとに味が微妙に違うらしい