助川山は茨城県で一番海がきれいに見える山ではないか?(登山日:2022/1/30)
山に登って海を眺める。これは、何とも乙なものである。山の幸と海の幸の両方を一度にいただくような、そんな感じである。
全国津々浦々に「海の見える山」はあるが、茨城県においては日立市にある助川山(標高327.9m)から見る海が一等美しいのではないか。
「おおみねの丘」や助川山頂上から見える広大な海の眺めは、なかなか拝めるものではない。それだけではなく、コース上の所々で海を見ることができる。水平線が目線と同じ高さにあって、まるで目の前に海の壁があるような錯覚を起こす。
助川山は海の眺めの良さだけではなく、山としても面白い。コースがいくつもあって、どれもよく整備されている。沢沿いを歩くコース(ひねり沢、すぎの沢)もあって、起伏に富んでいてなかなか登り甲斐もある。とはいえ、標高300m程度の山だから、周回コースを歩いて2時間程度の距離しかない。気軽に歩くには良いコースだが、物足りないという人は高鈴山まで縦走もできる。高鈴山からは御岩山・神峰山、真弓山・風神山へと縦走できるから、山としての魅力も高い。
そんな魅力度満点の助川山だが、実は暗い過去がある。助川山は1991年に山火事に見舞われている。住宅26棟、山林216haを焼く規模の大きさであった。
それから7年ほど経過し、助川山は「助川山市民の森」として生まれ変わる。コースが整備されているのは、そのためだろう。
さてはて、その助川山を歩いて来た。助川山に登るのは7年ぶり。当時の記憶はあまり残っていないが、歩いてみると(あー、こんなところあったわ!)と思い出すこともあった。
おおみねの丘まで登ると、海を見ながらベンチに座ってちょっと一休み。山の上で、海を眺めながらぼんやりと過ごせるなんて、幸せ極まりない。
そうして海を眺めていて思ったことが「昼飯何を食おう」であった。せっかくだから日立の町中へ行っておいしいものを食べたい。山の幸は……季節的に無理だろうから、海が近いからそれこそおいしい海の幸が食べられるだろう。
「昼飯、何食べる?」
私の想いは自然と口から出てしまった。
「ファミレス!」
元気に子どもたちが答えた。何だかなぁと思った。「海の幸」は今回諦めるしかないか。
帰り道、ココス(ファミレス)へ寄って、私は「魚介のスープパスタ¥890(税込¥979)」を頼んだ(諦めきれなかった)。
助川山(茨城県日立市)
標高:327.9m
歩行時間:約2時間(周回コース)
今回のコース:
【登り】助川山市民の森駐車場(グーグルで出ます)>感性トレール>ひねり沢トレール>おおみねトレール>スカイライン>かたつむりトレール>頂上
【下り】スカイライン>助川山市民の森駐車場