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花やさと山へ花見とハイキング(いばらきフラワーパーク)

コト
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リニューアルしたフラワーパークに行ってきた(2021/6/27)

感想:なかなか楽しいではないか!

いばらきフラワーパーク

私は「植物が好きだ」と公言している割に、植物の名前を一向に憶えない。例え憶えたとしても一時的であって、次に同じ植物の前に立ってもそれが何だかわからない。癖が悪いのは、憶えないくせに山に行ったり植物園に行ったりして、植物を見るのが好きであること。

この日もツレが「石岡のフラワーパークでバラを見たい」というから、よし行こうと二つ返事で車を走らせた。行ってもよくわからないくせに、それでも花を見たい、植物を見たいと思ってしまう。植物を見るたびに、その美しさ、逞しさ、奇怪さに感動を覚えるからだ。

石岡のフラワーパークに行くのは、記憶に残っている限り今回で2度目だ。一度目は夜間のイルミネーションを見るためであったから、花などまるで見ていない。その時見たのは、人工的な「華」である。やはり、人の手で作られたものは自然の力で作られたものには到底かなわない……なんて知ったような口を利くつもりは毛頭ない。人の手で作られたものでも、美しいものは美しい。それぞれに違った良さがあると思う。イルミネーションを見た時もえらく感動したのを憶えている。そもそも、私はそこまでこだわるタイプではないのだ。

フラワーパークは、今年(2021年)の4月29日にリニューアルして、「茨城県フラワーパーク」から「いばらきフラワーパーク」になった。「いばらき」ってひらがな表記好きだな、茨城県。イメチェンか?ひらがな表記にして親しみやすくする算段か?まぁ、「ひたちなか」の成功例もあるからね。では、リニューアルして何が変わったか。「感じる」がキャッチフレーズになっているらしいが、そもそも前のフラワーパークをよく知らんから変化がわからない。よくわからない人間がフラワーパークについて書こうというのだから、フラワーパークにとってこれほど迷惑なことはないだろう。たいした宣伝にはならないだろうが、なるべく迷惑をかけないように書こうと思う(というこの前置きからしてすでに迷惑な気がする)。

フラワーパークのバラ。見ごろは終わっていたが、ところどころに咲いていた。

いばらきフラワーパークのバラ

元々フラワーパークは茨城県花であるバラに力を入れたテーマパークだったようで(Wiki調べ。詳しくは「いばらきフラワーパーク wiki」でググってほしい)。本園では800種30,000株のバラを鑑賞することができ、バラのテーマパークとしては東日本最大級となる(Wiki抜粋)。

ツレは何故バラを見たいと思ったのか。ツレの仕事先の人がバラを育てているようで、それが見事だったから最近自分でも買ってみた。それで興味を持ったのだろう。でも、そのバラは今は見事に咲いていない。良く知らないがそういう時期なのだと思う。それにしても、購入してから1週間ほどで花が散ってしまったのだから、そのへんツレはどう思っているのか(たぶん、性格上何とも思っていない)。

フラワーパークのバラは、ツレのバラよりは幾分マシで、園内に散り散りと咲いていた。見ごろはもう少し早い季節だったようだ。少しでも咲いていたのをよしとするか否か。ツレは黄色いのはかわいい、赤いのもかわいいといった感じで、それ以上のことは言わない。だから、これでよしとする。もっとも、否と言われても散ってしまっているのだから仕方がない。

ダリア。この日覚えた花の名前。いろいろ種類はあるようだが、このダリアが一番印象に残った。(とげとげしさが)

バラの咲いていないバラのトンネルを抜けて、「ダリアと芍薬の園」を歩く。この日覚えた花の名前は、このダリアである。今回はしっかりと憶えた。だが残念なことに、花の名前は憶えたけれど、花の形がいろいろあるものだから、次に見た時に「これはダリアだ!」と判別できる自信がまるでない。ダリアを見た後、見ごろのアジサイを見る。見ごろというのは事前に調べて知っていたので、一面アジサイだらけの世界を期待していたが。実際のところは、そうでもない。そうでもないが、まったくもって期待外れだどうしてくれる?と言ったほどでもない。アジサイの少しの群れは、それなりにキレイであった。

アジサイを見終えると、見るべきものは見た気がした。しかし、私には見たいものがもう一つあった。それは、駐車場から見えた展望台である。あそこに行きたい!という欲求を抱いてしまうのは、山登りをしているからか。山に登るとピークを踏みたいと思ってしまうから。ツレの許可を得て、展望台を目指す。受付でもらった地図を見ると「トンビの塔」とある。何故トンビなのかはわからないし、どうでもいいから調べもしなかった。

ここからはちょっとしたハイキングである。といっても、道はバッチリ整備されているし、険しいところなどまるでないから、普段着と靴でも軽々と歩ける。道中に「サークルロッジ」を見つける。ぐるりと円になった建物で、そこに宿泊できるらしい。ロッジのすぐ隣には豪勢なテントもある。流行りのグランピングというやつだ。まだオープン前で8/21から宿泊可能とのこと。予約はWEBなどで受け付けている(宣伝宣伝)。

宿泊料金は一人15,700円から。宿泊するとフラワーパーク内を二日間見放題。BBQもできて、焚火もできるらしい。周囲は筑波山と筑波連山に囲まれていて、ロケーションはなかなかである。泊まってみたい。ものすごく泊まってみたい。けれど、決して安くはない金額である。いや、むしろ、高い? これが遠く離れた場所へ旅行にでも行った際に泊まる場所ならば、そうは思わないかもしれない。けれど、ここは家から40分ほど車を走らせれば到着する場所である。いわば近所である。家の近くに泊まるのに、一人15,700円支払うというのは、我が家の経済状況を考えると贅沢以上の無謀とも言えるものである。それでも、子どもでも連れて行けば子らは絶対に喜ぶに違いない、なんて想像してしまうと、少々高くても泊まりたい!と思ってしまう。

いばらきフラワーパークの展望台「トンビの塔」

トンビの塔から龍神山を。

そんなこんなで展望台「トンビの塔」に到着する。鉄製のらせん状の階段をくるくると登ると、頂上に出る。見晴は、まぁ、まぁ、といったところ。筑波山やら筑波連山やらが見える。龍神山の無残な姿も見て取れる。あ、あそこは何山だ、そっちは何山だ、なんてことをするのが、ちょっと楽しい。

風の天ぷらうまし。

フラワーパークは食堂なども充実しているようで、このままここで昼食にしようかどうしようか迷った挙句、職場のTさんが勧めてくれた蕎麦屋へ行くことにする。この近隣は蕎麦屋が多く、グーグルマップ上ではいくつもの蕎麦屋が検索結果に浮上してきた。

訪れたのは泰旬案 風という蕎麦屋。野菜の天ぷらがすごくうまい。蕎麦をすすりながら、外を見るとハングライダーが宙を舞っていた。視線を下に移すと、蕎麦屋のテラスで猫がねころんでいた。