バラを見ようと、七ツ洞公園に2週続けて行ってみたが…(2022/5/8&5/15)
水戸市にある七ツ洞公園は、地元ではちょっとばかり有名な公園である。
七ツ洞公園は1999年に総工費10億円をかけ英国式に造られた公園で、設計はイギリスの法人がおこない、建材もイギリスから輸入して作られている。
総面積は15.8ヘクタール。園内には大小5つの池があり、それを周回できる遊歩道があるからウォーキングにちょうどいい。また、英国式花苑の「秘密の花苑」では季節ごとの花々が楽しめる。
そして、古代ローマを彷彿させる建造物がところどころにあって、水戸にいながら異国情緒が味わえるという訳なのだが、この公園が一躍有名なったのは別の理由があった。
その理由とは、映画「テルマエ・ロマエ」のロケ地になったから。
古代ローマ人が現代にタイムスリップしてしまうアレである。(阿部ちゃん最高、上戸彩かわいい)
ツレのM子が「バラを見にいきたい」なんて珍しくリクエストをしてきたので、バラの咲いてそうな時期(5月中旬と書いてあった)を見計らって行ってみた。
駐車場に到着すると、早速きれいな花がお出迎えしてくれた。おお、これがバラか(植物音痴)!と感動したが、調べてみると「シャクナゲ」という花だった。バラではないとわかっても、豪勢な咲きっぷりに心ときめく。
幸先が良い。入口からこんな感じならば、公園内を進めばきっとバラはあちこちに咲き乱れ、私たちに大きな感動を与えてくれるに違いない!そう思って、遊歩道を進んだ。
園内は、大きな池と所々に建てられている古代ローマ風パビリオンがいい雰囲気を醸し出している。日本の田舎の原風景と、欧州の昔の建造物がこれほどマッチするとは驚きである。いい景色の中を歩いていると、やはり心持ちもよくなる。気分よく歩いていると、公園の奥に辿りつく。
奥から園外を見ると、田園風景が広がっていた。田には水が張られていて、鏡面のように光り輝いていた。茨城県ではどこにでもあるような田園風景だが、とても美しく感じた。
そこから階段を登ると、秘密の花苑である。ここまで、園内の素晴らしい散歩に心奪われ、すっかりバラの花のことなど忘れていたが、花苑に入る直前にそのことを思い出す。
果たしてバラは、咲いているのか。
花苑にはいろいろな花が咲いていた(名前は知らない)。
美しいコスプレイヤーが写真撮影をしていたりした(これは「華」か)。
しかし、肝心のバラは……ほとんどが蕾の状態で、ほんの少ししか咲いていなかった(疎ら=マ「バラ」ですらない)。まだ時期が早かったようで……。
「来週になれば、咲いているかな?」そう思って、来た道を引き返した。
そして、翌週。また、七ツ洞公園に行ってみた。
先週はいくらか咲いていたから、今週はきっと苑いっぱいに咲いているに違いない。
秘密の花苑に入ると、今度こそ、バラがマバラに咲いていた。
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